ピアノ教室の裏を流れる馬見ヶ崎川



ピアノ教室再開後、最初の生徒M君


山形でピアノ教室を再開してまもなく、初めての小学生の生徒がやって来た!人からの紹介がほとんどだった以前とは違い、生徒のお母さん自身がインターネットでこのHPを見つけて来てくれたのである。ちょっと遠いけれども学校の休みの日に車で来られる距離。M君、小学校2年生。ピアノ教室に通っていたけれど、どうやら壁にぶつかってしまったらしい。
教則本は思い切ってドイツで使っていたものを取り寄せることにした。これは、ドイツに行ってまもなくの頃、やはり子供たちに教えるために探し見つけたものである。教えるのならこれだ!と思えたし、またずっと気に入って使っていたからである。日本語は書いてないけれど楽譜は同じ!内容はもちろん、イラストがとてもいい!ファンタジーにあふれユーモアがある。M君にとってもこれまでとは違って新鮮だったかもしれない。
鍵盤の端から端までそれも黒鍵を自由に弾くのだから・・・やっぱり子供の想像力はたくましい。”太陽が昇っていき、そしてゆっくりと沈み眠くなっていくところ”とか、”学校でのかけっこの様子”しかも友達が転んだらしい。それを表現したいのだとか・・・教えていて私まで楽しくなってくる。また、ドイツの子供たちが喜んで弾いていた曲は、やはりM君も大好きになった。そしてこの本は二人で楽しめる曲が多いのでお母さんにも加わっていただいた。以前少し習ったことがあるとおっしゃったお母さん、喜んで引き受けてくださった。これは小さな生徒さんの場合、とても大事なことである。家での練習も一緒にできるし、ピアノを練習する楽しさもつらさもよくわかるから。今お母さんは、M君お気に入りの曲の伴奏が弾けるようになった!そして、M君は楽譜の書き方を習いながら、音を作るおもしろさもわかっってきたようである。ちょっとテレながらも喜んで自分の考えたメロディーを弾く様子からは、ピアノが一時いやになっていたとはまったく想像もできない。そして、いつからかドイツ語にも興味が出てきて、毎回ひと言づつ覚えて帰るようになった。最初は「こんにちは!」 次の週は「さようなら!」という具合に。そしてこの間覚えたかったドイツ語はなんと「腹へった!」だった。というのも、レッスンが終わるといつもお昼時なので、お母さんと一緒に裏の馬見ヶ崎川原に降りてお弁当を食べるらしい。これは、将来M君が大人になってからも決して忘れることのできない良い思い出になるだろう。ただピアノを習うだけではなく、もっと大切なものをいっぱい身につけているような気がする。まだM君にはわからないかもしれないが、一足お先に私からお母さんに心からDanke!と伝えたい。